プレゼンで勝利するには『サビ』を頭に!勿体無いプレゼンが多すぎる件
企画書の表紙や1ページ目が残念すぎるケースを非常によく見かけます。
表題が「●●調査資料」的な何のキャッチーさも無いタイトルだったり、
その次のページが何の驚きも与えないデータ結果だったり。
企画書を見る上司や決済者は、ページを進めるごとにどんどん離脱していきます。
読んでるようで読んでいません。ただ眺めてるだけです。
「読む」と「眺める」の違いは非常に大きいです。
残念なことに、相手がきちんと読んでくれる前提で作成された資料が多すぎるんですよね。
これは大変な思いあがりであり、相手はせいぜい「眺める」程度。最後のほうのページは眺めてすらいないことも多々あります。
音楽で例えるなら、表紙やその次のページに『サビ』を持ってこないとダメです。
『サビ』から始まる曲構成にしましょう。
『サビ』から始まらない曲だってたくさんあるじゃないかという反論が聞こえてきそうですが、
それはAメロやBメロを巧みに作れる技量があってのものです。素人には真似できません。セオリーどおりに『サビ』から企画書を作ったほうが良いです。
例えば自分がコンビニの店長だとして、「先月に比べて業績が下がっている理由を調べてほしい」というオーダーが本部の上司からあったとしましょう。
で、原因を色々調査したところ、
・平均客単価は先月と比べて変化は見られなかった
・昨年同月に売れていた季節限定スイーツが売れていない
・客数は先月と比べて増加している
・100m離れたところに有名スイーツチェーンが開店した
などという事実が得られたとします。
それで、企画書の1枚目に
・平均客単価は先月と比べて変化は見られなかった
を持ってきたら、相手の興味関心は半減しますね。つまらない事実を語られても、何も残りませんからね。残念ながら、悠長に次のページもしっかり読んでくれるほど現代ビジネス人は暇ではありません。
最初に持ってくるべき事実は、
・昨年同月に売れていた季節限定スイーツが売れていない
ですね。
ではどうしてこれなのか?
理由は1分前の自分自身に問いかけていただきたいのですが、
4つ箇条書きされた事実のなかで、一番目に留まったのがコレだったのではないでしょうか。
目に留まるもの、キャッチーなもので相手の関心を惹きつけなければなりません。
また表紙に関しても、
・当月売上低下の原因調査
なんて当たり前すぎる表題ではなく、
・スイーツ商品の販売個数低下による当月業績悪化を打開するために、××施策を行うご提案
みたいな感じで、具体的に書きましょう。勿体ぶってはダメです。ダイジェストを表紙で書きましょう。
そうそう、最近スマホのLINEニュース(ライブドアニュース)を見て思うのですが、
「ざっくり言うと」っていう機能が非常に便利なんですよ。ニュース記事本文の前に、箇条書きでニュースの内容をざっくり教えてくれるんです。
このわかりやすさ、簡潔さがビジネスシーンでも求められてるわけです。
読者側になって考えてみればわかる話なんですけどね。
- 作者: 田端信太郎
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LINE株式会社執行役員の田端さんの本です。ライブドアニュースやブロゴスの立ち上げを行った方なのですが、メディアに対する独自の視点は傾聴に値します。
田端信太郎氏のtwitter https://twitter.com/tabbata
いまの会社が嫌ならば能力を高めるしかない。
『「死ぬほど働いた」ことを美化するな』についての補足 - 脱社畜ブログ
残業しなければ仕事が追いつかないというのは、その時点で上司なり経営者なりの怠慢、戦略ミスではあります。ですから、もし自分に自信があり、不当に劣悪な条件での労働を課せられているという認識があれば、そんな会社はとっとと辞めて、転職なり起業なりすべきです。
で、もしその自信がないのであれば、今の会社で不当な労働環境に耐えるしかありません。というか。単に自分の能力が足りていないだけという可能性もありますから、極限まで能力を高めることに努めましょう。
結局のところ、この種の問題を解決するには、自分が選択肢を持っているかどうかに尽きます。転職しても成功する自信があり、周囲からもそう認識されている場合は、周囲から無理難題を振られることはありません。退職を決意しない程度の適切なタスク量しか降ってきません。自分に能力さえあれば良いのです。
とまあこんなことを言うと反論も多くいただくわけですが、仕方ないんですよね。駄目な経営者の会社には駄目な社員が集まります。お互い駄目なんですから、こりゃもう残業しまくるしかないんですよね。チートしなきゃ勝てない。一方、優秀な経営者の会社には優秀な社員が集まります。ではそういう会社は残業しないかというと、必ずしもそうではなく、他の優秀な会社との競争に勝つために夜を徹して戦うこともあります。ただ相対的には、優秀な人間が集まる会社のほうがワークライフバランスは保たれているでしょうね。残業するにしても、積極的な理由でやっているでしょう。